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​秋はすぐそこ!自然とアートの繋がり

最近「子供に伝える美術解剖学」という素敵な本を山田先生に紹介してもらいました。

布施英利さんが書いた本ですが、子供と釣りに行き、魚をつって解剖し、その体験を通じて子供たちが書いた魚の絵がどう変化するかというものです。

さらにこの本の中で紹介されている言葉、

「ダメな画家は絵に学ぶ。

   優れた画家は自然に学ぶ」

が一番心に残りました。

観察力は鑑賞教育でも最も大事な要素ですが、自然から学ぶことはエンドレスです。観察力こそ自然の中で培われるのではないでしょうか。

植物、昆虫、動物、空、海などなど図鑑やインターネットで見たものと実際に見たものでは時間によって光の当たり方も違うので色も違います。また、見るだけではなく、匂い、触った感触も上記の本で記されているように、解剖したことで中の構造を知ると外面の描き方も変わってくるようです。

「りんごは赤で描く」という固定概念はありませんか?

アトリエでは中身の色から色付けする方法を取り入れます。

クレヨンやパステルでリンゴの黄色みがかった白のような色を表現し、最後に皮の表面を表現するために赤を混ぜていくのです。そこに食感などもイメージにプラスされることもあるでしょう。

体全部で体感することこそ大切なのです。体感した情報が脳へインプットされるはずです。本から学ぶ以上に情報が記憶として残ることもあります。

チルドレンミュージアムにもアウトドアスペースがあるところは生き物を飼っていたり、草花を観察したりする場所があります。室内でも水槽の中にカエルやカメがいたり、貝の展示があり、実物を目にする機会が設けられています。

快適な秋はすぐそこです!

コロナ禍で今までのような生活にはなかなか戻っていないかもしれませんが、アウトドアに出かけていくことは子供の感情にポジティブな働きかけもします。

絵画造形教室でも自然の中でできるカリキュラムや自然の中での体験をインドアに持ち込むようなカリキュラム作りをするには最適なシーズンがすぐそこまで来ていますね。

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